松戸市でトイレの床からじわじわと水漏れする修理

最初は、なんとなく床が湿っているような気がしただけで――…  

大事になるとは思っていなかったそんな事象。けれど気付けば、トイレの床を拭く回数は多くなり、何度拭いてもしばらくするとまたじわりと濡れている…。明確な水たまりではないが、確実に何かがおかしい。そんな「じわじわ型」の水漏れは、対応するのが遅れれば遅れる程に、床下を腐らせるリスクが高まるなど、家に深刻なダメージをもたらす厄介なトラブルになるでしょう。

この記事では、実際に松戸市で行った修理事例を交えながら、トイレの床から水がにじむように漏れてくる原因や、修理の流れ、そして未然に防ぐための具体策をわかりやすくご紹介します。  

「これ、うちも同じかもしれない」と思った方は、どうかこの記事をご一読ください。

トイレの床がじわじわ濡れるとき…何が起きているのか?

「いちどにドっと水漏れするのではなく」、時間をかけて少しずつ進行する『じわじわ水漏れ』は発見が遅れやすいのです。トイレの床にうっすらと水がにじむように現れる場合、以下のような原因が考えられます。  気付くまでの間や気付いてから…一体どんなことが原因で、じわじわ水漏れが発生しているのでしょう。

じわじわ水漏れの原因?その①便器と床の接合部の劣化

便器と床のあいだには、防水のためのパッキンやシーリング材など、トイレを快適に使用するための部品がいくつも使用されています。これらの部品は時間の経過とともに硬化・収縮し、防水性が低下します。すると、排水や洗浄のたびにわずかに漏れた水が床に染み出すようになります。

じわじわ水漏れの原因?その②排水管の接続不良やひび割れ

床下の排水管がずれていたり、経年劣化でひびが入っていたりすると、排水のたびに少量の水が漏れ、床材にじわじわと浸透していきます。木材が吸収している間は気づきにくいため、問題なくトイレを利用できているのですが、気が付いた時には被害が深刻化している…なんてことも。こちらがじわじわ水漏れ原因その2025年

じわじわ水漏れの原因?その③配管の結露の可能性も

温度差の激しい季節には、配管に結露が発生しやすくなります。実際には漏水していなくても、結露水が床に落ちていたというケースもありますが、目視での判断は難しく、『結露だろうからいずれ収まる』と思い水漏れを見逃してしまうと、被害を拡大させる原因になります。

【松戸市】築25年の住宅のトイレ床からのじわじわ水漏れ修理の実例

こちらまでお読み頂き、じわじわ水漏れの原因は、どの家庭のトイレでも起こりえる可能性が多分にあることばかりだと、お分かり頂けたかと思います。

ここからは松戸市で実際に対応した、築25年の戸建て住宅における修理事例をご紹介します。自分達では対処できないじわじわ水漏れがどのようにして解消されて行くのかなど、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

『拭いても拭いても…』ご相談の内容

ある日当社にご相談のお電話を頂いたのは、松戸市在住のご高齢の奥様からでした。「数日前からトイレの床がじわじわ濡れていて、拭いてもまた濡れてしまう。水たまりと呼べるほどではないが、自分たちではどうにもならないと思い…修理をお願いできませんでしょうか?」と、お困りのお声でSOSを頂きました。長年住み慣れたご自宅にはご高齢のご夫婦お二人暮らし。早めに何とかしたいとのことで、すぐにお宅に伺いました。

現地調査と原因の特定・原因は排水管のズレ

お宅に伺い我々はすぐに作業に取り掛かりました。
まずは原因の特定からです。

現場の確認
床の表面には、新聞紙をうっすら湿らせたような半透明の水膜が直径15cmほど広がっており、歩くたびに足裏が「ペタリ」とわずかに吸い付く感触がありました。
周囲の床材は、築25年以上の戸建てでよく見られる“クッションフロア・モルタル直貼り”の構造で、経年によってやや沈み込みやすくなっている状態。便器のすぐ周囲では、指先で軽く押しただけでもフニャリと沈むような柔らかさがあり、内部に水分が染み込んでいることが疑われました。

床下点検口からの確認
作業スタッフは点検口から体を滑り込ませ、およそ1.5メートルほど床下を這って進み、懐中電灯で配管全体を目視・触診で調査しました。
その結果、便器と床下排水管をつなぐ“フランジ”と呼ばれる接続部分が、経年の振動と床のわずかなたわみにより、約4ミリ程度のズレを起こしていることが判明。加えて、フランジと便器の間にあるゴム製パッキンも全体的に硬化し、特に排水の通り道である下部はひび割れが見られ、もはや防水機能がほとんど失われた状態でした

水道メーターによる漏水チェック
屋外の水道メーターを調べると、使用を止めた状態でもわずかに針が動いており、見えない部分での漏水が発生していることが確定しました。

実際の修理作業の工程

以下のような手順で修理を行いました。

1. 便器の取り外し  
 まず止水栓を閉め、給水ホースを慎重に取り外したあと、便器本体を固定しているボルトを一本ずつ緩めていきます。樹脂製の便器とはいえ、大人が両手でしっかり抱えて持ち上げる必要があり、重さは約25〜30kgほど。腰に負担がかかるため、持ち上げと設置には十分な注意と慎重さが求められました。

2. 排水フランジの交換  
 排水フランジを取り外し、設置面をきれいに清掃したうえで、わずかに歪んでいた接続口を水平器で確認しながら整え、下地に専用のスペーサーをかませて調整。
新しいゴムパッキンを装着後、排水方向にズレが生じないよう接続部の角度と奥行きを微調整し、密閉性を確保しました。

3. 床材の補修  
 水を吸って傷んでいたクッションフロアを剥がし、下地に防水シートを施工。
上から新しい床材を張り替えました。

4. 便器の再設置  
 便器本体を元の位置に合わせて排水口にまっすぐ差し込み、接合部には“シリコンシーラント”をしっかりと塗布。※シリコンシーラントとは、乾燥後に弾力性のあるゴム状になる防水材で、接合部の隙間から水が染み込むのを防ぐ役割を果たします。

5. 動作確認・最終点検  
 水を流して動作を確認し、漏れがないことを点検して作業を完了しました。

修理にかかった時間と費用

・作業時間:約3時間半  
・ 費用目安:30,000円〜45,000円(税込・床材補修込み)

※こちらは本記事でご紹介させて頂いているお客様の修理でかかった時間と費用です。修理状況や会社により異なります。

『最初はただの結露と思っていたので…』お客様の安心のお声

作業完了後、ご高齢の奥様は、ほっとしたように小さく笑みをこぼしながら「ほんとに、まさか配管がズレてたなんて…」とつぶやかれました。
「最初は“冬だから床が冷たくて湿っぽいだけかも”なんて、主人と話してたんですけど…放っておいたら怖いことになってましたね」と、少し冗談めかしながらも目元には安心の色が浮かび、声のトーンにも明らかな安堵がにじんでいました。

なぜ排水管がズレるのか? ~ 見えない場所の“経年のゆるみ”に注意

このように、排水管と便器の接合部は、見えない場所で常に水の圧力や振動にさらされています。とくに長年使用していると、床材のわずかな収縮や地震などの外的要因により、配管が少しずつズレていくことがあります。このズレが原因でパッキンが本来の位置から外れ、じわじわ漏水が始まるケースが多く見られます。築年数が進むご家庭では、この“静かなる劣化”に注意が必要です。

最後に、日常生活の中で実践できる、ちょっとした水漏れの予防方法をご紹介いたします。水漏れを防ぎたい方、水漏れ修理後はどのように対策したらいいの?とご不安な方も是非参考になさってください。

月に一度の目視点検を

床の色が変わっていないか  
 クッションフロアの色が少し黒ずんでいたり、黄ばみが出ている場合は、水が染みている可能性大です。特に便器の周囲に輪染みのような変化がある場合は注意。また、踏み心地について、以前より「ふかふかしている」「沈み込む感じがする」といった感触があれば、床下の水分含有率が高まっている証拠かもしれません。
水たまりができていないか  
 濡れている範囲が時間帯に関係なく広がっていたり、便器から離れた場所にも水がある場合は結露ではなく水漏れの可能性が高いです。
便器まわりのコーキングが剥がれていないか  
 コーキングとは、水が隙間から入り込まないように、便器のまわりにぐるりと打ち込む防水用の充填材のことです。そのコーキング部がひび割れ、剥がれ、浮き上がりがないかチェックしましょう。剥がれた部分から水が侵入し、内部で腐食が進んでいることもあります。

こうしたポイントを定期的にチェックすることで、異変を早期に察知できます。

築年数に応じた配管点検も必要

築20年以降は要注意  
配管のパッキンやフランジは素材によって寿命が異なりますが、ゴム製部品などは15〜20年ほどで劣化が始まります。さらに建物自体の微細な歪みも起こるため、ズレや緩みが発生しやすくなるのです。

5〜10年ごとの点検は専門業者に依頼を
目に見える部分の点検は自分でもできますが、配管の内部や床下の状態はプロでないと判断が難しいため、専門の水道修理業者に点検を依頼するのが確実です。

小さな異変を見逃さない

こうした小さな違和感もどうか見逃さないでください。そのような違和感こそが、水漏れの初期サインであることも。早めの対応が被害を最小限に抑えるカギです。

・トイレの床が「なんとなく冷たく感じる」
・トイレ特有の臭いが以前より強くなった
・トイレットペーパーが湿っていることがある
・周囲の壁紙が浮いていたり、しわが寄っている  
・トイレ特有の臭いが以前より強くなった

まとめ~じわじわ進行する水漏れは「静かな破壊者」~

トイレの床からの水漏れは、派手なトラブルではありません。けれど、だからこそ発見が遅れ、気づいたときには床下の構造材が腐っていた――という事態を招きます。

「うちも少し濡れてるかも?」と感じたら、まずは点検をご検討ください。  

松戸市でトイレまわりのトラブルにお悩みの方は、地域密着で迅速対応できる当社に、どうぞ安心してご相談ください。

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